2014/08/14

外交と国益

交渉・説得の勉強の一環で読んだ。すっげー勉強になった。外交のことなんて全然わからなかったけど、興味を持って外交関連のニュースを見れるようになった。これは読み直す系だな。

目次

序 外交実務者の視点から

1 米国・北朝鮮・中国との関係を考える(
・米国とどう付き合うか
・北朝鮮問題の鍵
・中国脅威論をどう捉えるか
)

2 包括的安全保障とは何か(
・武力行使の法的評価―湾岸戦争からイラク・米英戦争まで
・大量破壊兵器拡散にどう対抗するか
・安保理改革と日本
・日米安全保障関係の現状と問題点
)

3 国際社会にどのように貢献するべきか(
・人間の安全保障と地球規模問題
・日本の経済協力と人的貢献
)

Re: Re: スタンレー・ミルグラム「服従の心理」

いくつか引用。

服従的な被験者でいちばん多い調整は、自分が自分の行動に責任がないと考えることだ。(中略)自分自身を、道徳的に責任のある形で動いている人物としてではなく、外部の権威の代理人として動いている存在として見るようになる。(P.24)
実験者の権威にあらがえなかったかれらは、すべての責任を実験者に追わせる。(P.24)
責任感の消失は、権威への従属にともなう最も重要な帰結である。(P.24)

これは耳が痛い。仕事の中で「判断できない」わけではなく「判断したくない」ときに上長の判断を仰ぎ、責任を逃れようとすることがある。「上長の判断だから」と。ずるいな。

ここでアイヒマンに興味を持つ → ハンナ・アーレントに興味をもつ → ハンナ・アーレント「人間の条件」を買う → 難しいぐぬぬ


権威は、「名声」とう点で特に高い地位を持つ必要はない。たとえば劇場での案内係は、社会的コントロールの源であり、みんなその人に自主的に従う。(P.211)
権威への服従度合いは、アフリカのアシャンティ族だろうとアメリカの工場労働者だろうと似たようなものだろうが、アシャンティ族の場合には、権威となる人物はすべて、おそらく個人的に知っている人物なのに、現代の工業世界は個人に非人格的権威にも服従するよう強制するので、バッジや制服、肩書きなどが示す抽象的な階級に対しても反応が生じる。(P.209)

バッジや肩書きが威力を発揮するのはよく分かる。場合によっては「それっぽく見える」というのが重要だと思う。だらしない見た目でオドオドして自信なさげに話す人の話を信用するのは難しい。小奇麗な見た目で堂々と自信を持って話す人は無条件に説得力がある。


人がどのように世界を解釈するかを変えれば、その人の振る舞いはかなりの部分コントロールができてしまう。だからこそ、革命や戦争など個人がとんでもない行動を要求される状況においては、人間の条件を解釈する試みであるイデオロギーが常に大きな役割を果たす。政府はプロパガンダに多額の投資をする。(P.218)

(ちょっと話は違うけど)交渉や説得でも、重要なのは状況のコントロールだと最近思う。真っ向から相手を説得するのも一つの方法だけど、状況をコントロールして相手を誘導するのがベスト。目的は合意の獲得であって、言質を取ったり事実を突きつけて「うん」と言わせることではない。勝ち負けの様相を呈したら失敗する。相手に「説得された」と思わせず「自分で決めた」と思わせることが肝心。にらみあう構図ではなくお互いが同じ方向を向くように状況をコントロールする。


自発的な参加の心理的な結果として、約束感と義務感が生まれ、それがこんどは被験者を自分の役割に縛る。(P.213)
人々は恫喝で(たとえば銃を突きつけるなどすれば)社会的コントロールの源に従うが、そうした状況での服従は、しっかり見張っている場合に限られる。銃撃手がいなくなれば、あるいはその制裁力が排除されれば、服従も止まる。正当な権威に対する自発的服従ならば、非服従に対する主な制裁は、当人の内部からやってくる。それは恫喝には依存せず、自分の役割に献身しているというその当人の感覚から生じている。この意味で、かれの服従には内部化された根拠があり、単に外的な条件だけで生じるのではない。(P.213)
従順な行動には保存性がある。
(中略)
被験者に要求される行動の反復的な性質は、それ自体が束縛力を持つ。被験者はますます強くなる電撃を加えるにつれて、それまで自分のやってきたことを正当化しなくてはならない。その正当化の方法の一つは、最後まで続けることだ。もし中断したら、かれは自分にこう言うことになるからだ。「これまで自分がやってきたことはすべて悪いことだった。中断することはそれを自認することだ」。(P.225)

「影響力の武器」で言う、コミットメントと一貫性の話。


Re: スタンレー・ミルグラム「服従の心理」

「影響力の武器」という本がある。(第三版まで出てるんだな。文庫本にならないかな。)

個人的にめちゃくちゃ影響を受けた本なので、このブログでも何度か書いている。

影響力の武器の目次はこんな感じ。

第1章 影響力の武器
第2章 返報性―昔からある「ギブ・アンド・テイク」だが
第3章 コミットメントと一貫性―心に住む小鬼
第4章 社会的証明―真実は私たちに
第5章 好 意―優しそうな顔をした泥棒
第6章 権 威―導かれる服従
第7章 希少性―わずかなものについての法則
第8章 手っとり早い影響力―自動化された時代の原始的な承諾

「影響力の武器」の第6章:権威のところで紹介されているのが、スタンレー・ミルグラムの「服従の心理」。

服従についての実験をやって、そのまとめがこの「服従の心理」という本なんだけど、なんちゅーやばい実験やってんだこの人。今やったら被験者から訴えられる。(実験は1960年代に行われた。)

スタンレー・ミルグラム「服従の心理」

「es」という映画がある。

実際に行われた監獄実験をもとに作られた映画で、発表当時とても話題になった。見た人も多いと思う。

新聞広告によって募集された男たちが、ドイツの大学地下に設置された擬似刑務所で、囚人と看守の役を2週間演じ続ける実験が行われる。

このesのモデルになった実験が「スタンフォード監獄実験」というんだけど、さらにその元ネタがスタンレー・ミルグラムの服従実験。

「服従の心理」はマジで衝撃的な内容だった。引用したい内容はたくさんあるんだけど、あえて訳者あとがきの一部のみ引用する。

本書には、多くの被験者のナマの声が掲載されている。自分の行為に気がついて深い後悔にとらわれる人もいれば、まったく無意味な弁明をしゃべり倒し、記憶を改変してまで自分のやった行為に直面しようとしない人もいる(ミルグラムはかなり露骨にそうした人への侮蔑をあらわにしている)。が、おそらく似たような状況で、自分が一度や二度は使ったことのある弁明だったりすることも多いはずだ。読者の多くは、この弱く従順な人びとの弁明に、自分自身の姿を見いだして赤面することだろう。そして次に権威の非道な命令に直面したとき、以前とはちょっとちがった対応ができるのではないか。
さらに一部の被験者が、電撃を加えたことの後ろめたさを隠蔽すべく、被害者を見下してかれらの無能さに責任転嫁することで自分を正当化しようとしたという記述には、多くの読者がはっとさせられるのではないか。多くの差別やいじめの源泉がここにはある。差別やいじめは、差別されたりいじめられたりする理由があるはずだ、と考える人も多い。だが時には逆に、理由もなく差別したことを正当化するために後付で理由が捏造されることもある。そうした心の働きもこの実験は見事に記録している。(P.342)

的確過ぎて赤面した。

追加で書いた



2014/08/04

gaucheでワンライナー

簡単な数値計算をするときはbcコマンドよりgoshを使うことが多い。

% gosh -e '(print (+ 1 1))' -E exit

なので、こういうコマンドを用意している。

#!/bin/sh
gosh -e "(print $1)" -E exit

~/binにgでシンボリックリンクを張って使っている。

% g '(+ 1 1)'

状態を持ちたかったり、少し複雑な計算をする時は、rlwrap gosh。

gaucheでワンライナーについて同僚と話題になった時、下記の様にbeginで囲って書いていたそうなのでメモがてら。

% gosh -e '(begin (print (+ 1 1))(exit))'

「娘よ、保険の本を13冊読んでわかったことを書いておくぞ | 世界はどこまでもシンプルである」

「交渉・説得の本を20冊読んでわかったことを書いておくぞ」とか。

2014/07/17

文章の

参考になりそうなまとめ。

あわせて読みたい

こちらも


数学文章作法 基礎編 (ちくま学芸文庫)

「誰にでも」シリーズ

ステキっぽい。

最近読んだ本


草野さんの文章、好きです。

日本人が知らない 説得の技法

すごい面白い!と思って読んでたけど、最終的な感想は、くどい・長い・厚い・後半疲れた・鈴木宗男すげー。

交渉術 (文春文庫)

ふーん、といった感じ。

スパイのためのハンドブック (ハヤカワ文庫 NF 79)

十二国記はやっぱりいいですね。これは丸々一冊面白かった。華胥、乗月、冬栄が特に好き。

華胥の幽夢 十二国記 (新潮文庫)

十二国記 is 素晴らしい。落照の獄の話が特に面白かった。

丕緒の鳥 十二国記 (新潮文庫)

読みやすいし、物語として面白かった。社会心理学では、やはり出てきたチャルディーニ(影響力の武器)。目次。

第1講 行動経済学
第2講 囚人のジレンマ
第3講 ネットワーク経済学
第4講 社会心理学
第5講 ゲーデルの不完全性定理

ぐぐったらはまちちゃんの記事でてきた。

もう一冊の「亜玖夢博士のマインドサイエンス入門 (文春文庫)」も読んでみる。

亜玖夢博士の経済入門 (文春文庫)

今は各種「十二国記」と「服従の心理」を読んでる。十二国記を読み終わったら、守人シリーズ読んでみたいなー。

服従の心理 (河出文庫)

2014/07/05

KPFを開催します。8/9(土) #KPF09 #KPF

Kumamoto Programming Freaksがプログラミング好きな人にお送りする勉強会

  • オレの大好きな○○の話を聞いてくれ!
  • こんなの作っちゃいました!
  • LTしたことないけど話たいことがあるんだ!
  • とにかくオレの話を聞け!

みたいな人を囲んでわいわいやるスタンスです。参加登録はこちら↓

参加人数枠は20人ですが、たぶんもっと入るので確認中です。LTerも募集中です。


今回の目玉

2014年5月30日発売「はじめてのClojure (I・O BOOKS) 」の著者:登尾徳誠さん(@tnoborio)を迎えての開催です。

「Clojureで起業しよう!Clojure事始め。」というタイトルでお話して頂きます!


KPFは普段どういう内容か?

これまでのタイトルをいくつか抜粋すると・・・

  • 動画をAAに変換
  • ブラウザでMapReduce風味の並列分散処理
  • 組み込みScheme(NXTを制御するNXT-SchemeとSchemeコンパイラを作ってみた)
  • Gauche拡張パッケージ開発(OpenCVのGauche拡張パッケージGauche-CVの実装)
  • 会社の仕事でLispを使ってみた
  • 関数型言語と定理証明
  • Processing×Webの薄い本ください ~Processing.jsについて~
  • Lisp入信
  • GaucheでS式でリモートクエリでevalでAjaxで
  • プログラマ辞めました
  • KinectとProcessingで二次元へイブしよう!!~好き好き大好きProcessing愛してるよぉぉぉぉ~
_人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人_
> ~好き好き大好きProcessing愛してるよぉぉぉぉ~ <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

ログが残っている全タイトルは下記のとおりです。 Lisp成分多少しめ、タイトル未定率高いのは「とにかく話したい」系なのか。


これまでのタイトル

  • Ruby + JS to Roptotype
  • プログラミング言語Scheme
  • Silverlight
  • scheme
  • 動画をAAに変換
  • scheme
  • WPF(Windows Presentation Foundation)の初歩的な内容について
  • ブラウザでMapReduce風味の並列分散処理
  • C#:デコレータパターンで認証画像ジェネレータ
  • arduinoの話
  • Agdaという先進的な言語について
  • Pepperで緊急事態っぽくしてみた
  • C#資格試験レポート
  • Visual Studio SDKに入っている拡張機能について - Microsoft DSL Tools、Managed Babel(MPPG/MI)
  • 数字遊び(SchemeとJavaScriptでライブコーディング)
  • R事始
  • プログラマもハードウェアで遊ぼう
  • MUMPSデモ
  • Schemeでプログラミング言語を作ろう!
  • 組み込みScheme(NXTを制御するNXT-SchemeとSchemeコンパイラを作ってみた)
  • Gauche拡張パッケージ開発(OpenCVのGauche拡張パッケージGauche-CVの実装)
  • C#で作るWindowsのWindowを制御するDSL
  • 会社の仕事でLispを使ってみた
  • RSS配信システムを適当に作ってみた
  • Twitterユーザー専用のはてブみたいなものを作ってみた
  • 関数型言語と定理証明
  • プログラミング、デザイン、アート、スタートアップ、
  • FPGAの中身
  • タイトル未定
  • サーバ系勉強会について考える(OSC熊本開催に向けて)
  • はじめてのいーまっくす!
  • タイトルが決まらん
  • KinectとProcessingで次元へイブしよう!!~好き好き大好きProcessing愛してるよぉぉぉぉ~
  • Gaucheでライブコーディング(Gauche+Vim+SDL+OpenCV)
  • 内容が未定
  • 記号プログラミングの話をちょっと
  • みてい
  • C# であそぼう : C# で動的にあそぶ / C# で非同期にあそぶ
  • Lisp入信
  • 競技プログラミングの話
  • 明星和楽の話
  • Lispのマクロ入門
  • SICPを読み始めたよ!
  • タイトル未定
  • GaucheでS式でリモートクエリでevalでAjaxで
  • GaucheでLISPなVimScriptのお披露目
  • タイトル未定
  • webアプリケーション開発の何か
  • Processingが教えてくれたこと
  • プログラマ辞めました
  • 変更…
  • Processing×Webの薄い本ください ~Processing.jsについて~

皆さんの参加をお待ちしております。