2010/07/16

物理的に身近なところに師匠が欲しいですね。

昨日 Twitter にて、掲題のようなこと(物理的に身近なところに師匠が欲しいですね。)を言っておりましたら、皆さん同じお気持ちのご様子で。何故そのような気持ちに至ったかと申しますと、下記の書籍を読んでいるためでございます。

ソフトウェア開発における徒弟制度や職人モデルの可能性について述べられております。

ソフトウェア職人気質―人を育て、システム開発を成功へと導くための重要キーワード (Professional Computing Series) P.74 より引用

職人は経験を積むことによって腕を上ていくものなのです。鍛冶屋のような伝統的な肉体的技芸でさえも, 70歳の名職人が自身の仕事の質を追求しています。古株はどのような分野においても価値があるのです。彼らの幅広く深い経験が, 仕事の品質に大きな違いをもたらすからです。職人は, 過去を尊重しながら, 現在も熱心に学習を続けるため, 将来的に技芸のさらに上の域を極めることができるのです。

...意気込みのある初心者と洞察力のある熟練者や職人がやり取りを行うと素晴しいことが起ります。実際に, 誰が弟子で誰が職人か判らないような場面にも出くわすくらいです。もちろん, ちょっと見ていれば役割は明らかなのですが。(Ken Auer, Role Model Software, Inc., 私信)

師匠というものは、作業風景を見ているだけで独習より実りあるものであると存じます。

私にも以前、師匠と呼べる人がおりました。3年という短い期間で師匠の元を去り、師事する機会を失ってしまったことは、自らの決断によるところとしても未だ悔まれるものであります。


ソフトウェア職人気質―人を育て、システム開発を成功へと導くための重要キーワード (Professional Computing Series)

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