読み始めこそ少し妙な感触でしたが、評判通り面白かったです。
途中で Getting Real の方もつまんでみましたが、雰囲気というかテンポというか、その辺がキモくて読むの止めました。
この 小さなチーム、大きな仕事―37シグナルズ成功の法則 (ハヤカワ新書juice) で述べられているものの中で、ポール・グレアムがよく言っている「早過ぎる最適化」と同様のものが多いなぁーと感じました。
例えば・・・
計画は予想に過ぎない(P.17)
計画は、過去に未来の操縦をさせる。(P.18)
完璧主義なのだと主張するかもしれないが、それは次の仕事にとりかからずに、つまらない細部に執着して時間を無駄にしているにすぎない。(P.23)
初めのうち詳細は気にしない(P.54)
完璧なタイミングは決して到来しない。いつも若すぎたり、年寄りすぎたり、忙しかったり、金がなかったり、その他いろいろだったりする。(P.33)
何が一番よいか想像するのはやめ、現実を見出すのだ。(P.68)
まだ起こっていない問題を作ってはいけない。現実に問題になってから考えれば良いことだ。多くの「もしも」は起こらない。(P.164)
他にも・・・
ポール・グレアム「変人の力」 - らいおんの隠れ家を思い出します。
無名であるのは、すばらしいことだ。日陰にいることを幸せに思おう。(P.118)
無名であれば、プライドを失うことも我を失うこともないだろう。(P.118)
誰もあなたの言うことに腹を立てないのなら、おそらく押しが足りないのだ(多分つまらないのだろう)。(P.34)
scheme みたいですね。サン・テグジュペリの言葉を思い出します。
多くのものは小さくすればするほどよくなる。(P.52)
言語にこだわったり.emacsをチューニングし過ぎることですね、わかります。
誰にもありがちなことだが、ツールに没頭するあまり、やるべきことを忘れてしまうことがある。(P.62)
変わった書体や高価なフォトショップの特殊効果を駆使しながらも、伝えるものがなにもないデザイナー。(P.62)
銀塩カメラとデジタル機器について延々と議論をするものの、真に写真をすばらしくするものに注目しないアマチュア写真家。(P.63)
ビジネスの世界では、本質的な問題から目をそむけ、ツールや、ソフトウェアの細かなテクニック、スケールの問題、高価なオフィス空間、豪華な備品といったどうでもいいことに心酔する人があまりに多すぎる。(P.63)
実際に形あるものをつくり始めるのだ。それ以外のことはすべて注意をそらすだけだ。(P.70)
この37signalsの本や、いつも楽しく読んでいるポール・グレアムのエッセイなんかと、自己啓発系の書籍の違いが最近よくわかりません。何かが違うような気がしつつ、似てるよなぁーとも思います。何が違うんでしょうか。。それとも同じ類なんでしょうか。わかりません。どちらにしろ煽られ過ぎ、乗せられ過ぎには注意した方が良いのかもしれません。
まぁ、ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たちを読んで Lisp をはじめたクチなので、なんとも言えませんが(笑)
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