1ヶ月ほどかけてアイザック・モフモフの「鋼鉄都市」を読んだ。出張の移動中、寝る前、風呂につかる最初の5分程度、などの細かい時間で少しずつ読んだ。有名な作品らしい。
P.399 あとがき?(アイザック・アシモフ -その人と作品-より)
アイザック・アシモフは、ロバート・A・ハインライン、レイ・ブラッドベリ、フレドリック・ブラウン、ロバート・シェクリイ、A・E・ヴァン・ヴォクトなどとともに、現代アメリカSF界を代表する作家であることはいうまでもないが、SF作家としてと同時に、すぐれた科学解説者、科学評論家として、数多くの仕事をしている。その意味では、イギリスのアーサー・C・クラークと並んで、世界SF界の双璧といえるだろう。
だって。
この鋼鉄都市はSFとのことだけど「コテコテの刑事もの」という印象しかなかった。SF成分が足りないというか、「すごい昔の人が考えた未来」という感じ。(1979年の本だから、それは実際そうなんだろうけど)
私の脳内では、イライジャは刑事コロンボ、ジュリアスはDEATH NOTEの夜神月の父親、ジェゼベルはターミネーター2のジョンの養母(?)、ダニールはギレン・ザビで再生された。なぜなんだぜ...
disりたいわけではないんだけど、J.P.ホーガンの方が面白いなあ、と読みはじめから読み終わるまでずっとそんな調子だった。それでも終盤は結構面白くて楽しめたんだけど、それでもやっぱりホーガン作品の方がわくわくして面白い。
私はホーガンの作品は10冊ほど読んでいて、アイザック・アシモフの作品を読むのは今回が初めてだったので、印象には何か不公平なところがあるのかもしれない。だけど今まで読んだどのホーガン作品を思い返してみても、鋼鉄都市よりホーガン作品の方が面白かったなあ。
(繰り返すがdisりたいわけではない)
次は、火星年代記と幼年期の終わりを読もうかなーと思っている。
問答無用の傑作「幼年期の終わり」は未だにほとんどのSFがとらわれている偉大で強力なビジョンで、例えばZガンダムもエヴァンゲリオンも結局のところは「幼年期の終わり」の変奏曲だという意見には賛成だ。(Zガンダムのオープニングのラストカットとか、エヴァンゲリオンのL.C.Lの海とかはまさに「幼年期の終わり」の発展したイメージ)
といったことらしいので楽しみ。
内容についての感想を全く書いてないけどこれで感想終わり。
ホーガン作品が好みのかたにおすすめなアシモフ作品というと「永遠の終わり」「最後の質問」「神々自身」になるかな。
返信削除ありがとうございます。参考になります。
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